大阪府や京都府の複数のゲームセンターが詐欺の疑いで家宅捜索されました。
道頓堀、新世界、ミナミの店舗に捜索が入った模様です。
捜査関係者によりますと、これらの店では高額な景品をクレーンゲームで獲得できるかのようにうたいながら、実際にはゲーム機の設定を変更するなどして景品が獲得できないようにしていた模様です。
Googleマップに表示されてないなど、8月以降に開店した店舗とみられ、約20件の被害相談があり、被害額は1人10万円から60万円以上にものぼるということです。
捜索されたゲームセンターは?
現在までに明らかになっているのは、大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目6−6にあるゲームセンター。
看板には「道頓堀ぷりくら」とあります。
なお、Googleマップ上で付けられた評価は星1つでした。
運営会社は?
今のところ運営会社は明らかになっていません。逮捕・起訴が行われた場合に明確になるとみられます。
(追記)
運営会社は「アミューズメントトラスト」。
社長の大平(おおだいら)剛史容疑者(33)と従業員ら男女6人も詐欺容疑で逮捕されました。
ユーチューバーが検証
道頓堀界隈では、景品が取れないとして有名だったこの店に、ユーチューバーが訪問。検証を行っています。
この動画では平均的に3~5円、多い人で10万円被害を受けたとDM(ダイレクトメッセージ)があったとして、ゲームセンターを訪問。
そして、セグウェイなど高額商品が景品として置いてあるUFOキャッチャー類似のゲーム機を発見。
「丸い穴に太い棒状のものをUFOキャッチャー感覚で入れ3つの穴『A、B、C』に入れることができたらセグウェイが獲得できるシステム」と店員が説明し、店員がデモンストレーション。
店員は一番簡単なCはもちろん、一番難しいとされるAにも簡単に入れ客を煽り、客がプレイする度に頻繁ゲーム機を開けてゲーム機のスイッチとみられるスイッチを押すなど調整を繰り返します。
1プレイ500円。その後2回無料プレイが追加されるというシステムで、一見お得に見えますが、客は殆ど穴に入れることができずに支払うお金だけが増えていきます。
また、客が帰ろうとすると、セグウェイをCの穴に入れるだけでセグウェイ2台をプレゼントと再び煽ります。
このような手口が克明に記録されており、今回の家宅捜索のきっかけにもなったとみられます。