ロシアW杯2018で日本の試合時間が変更、テレビ放送時間に合わせた”忖度”で選手が犠牲に?

ロシアW杯2018で日本の試合時間が変更、テレビ放送時間に合わせた”忖度”で選手が犠牲に?

1日、来年6月14日に開幕するロシアW杯(2018年)のグループリーグ組み合わせ抽選会が行われ、日本代表はポーランド、セネガル、コロンビアと同組のグループHに決まりましたが、直後にコロンビア対日本のキックオフ予定時刻(現地時間午後6時)とポーランド対セネガルのキックオフ予定時刻(現地時間午後3時)が入れ替わったと発表されています。

その結果以下のような開催スケジュールとなっています。

試合日程と開始時間
  • 6月19日 現地時間午後3時(日本時間午後9時) vs.コロンビア 会場:サランスク
  • 6月24日 現地時間午後8時(日本時間午前0時) vs.セネガル 会場:エカテリンブルク
  • 6月28日 現地時間午後5時(日本時間午後11時) vs.ポーランド 会場:ボルゴグラード

このキックオフ時刻の変更により、試合は日本のゴールデンタイムに放送されることになります。

一方で、最も気温が上がる午後3時キックオフということで選手のコンディションを心配する声も少なくありません。

ロシアの6~8月にかけての平均気温は15℃前後と低く、暑熱の問題は少ないと見られますが、過去のW杯において日本のゴールデンタイムにキックオフ時刻を合わせるための試合時間変更が横行し、敗因の一つとみなされていることから、多くの人が試合時間変更に商業主義の臭いを嗅ぎつけ、警戒している模様です。

ドイツW杯で明らかになった放送時間”忖度”

ドイツW杯(2006年)では、”時差を考慮した”とされ、オーストラリア戦が日本時間午前4時から午後10時に変更(現地時間午後3時)、クロアチア戦が午前1時から午後10時(現地時間午後3時)に変更されています。

結果、日本代表はグループリーグ敗退。

当時の日本代表監督であるジーコ氏は「2度も午後3時キックオフの試合で、どんなにフィットネスコンディションを整えていても、この暑さに選手がやられてしまう」「世界中が注目する中、午後3時開始で気温が30度を超える試合を2試合も続けてこなした。これだけの暑さの中でやった選手たちは、ミスすることもある」と暗に試合時間の変更を批判しています。

実際に、参加した32チーム中、グループリーグで3時に2試合をしたのは日本を含めて3チームで、全てグループリーグ敗退という結果に終わっています。

当時のドイツは異常気象。午後3時のピッチ上は35℃以上あったと言われています。

ドイツW杯では、電通がFIFAから放送権の販売を受託。NHKや民放各社で構成されるジャパンコンソーシアム(以下、JC)に放送権を約140億円で販売していました。これは日韓W杯2002の2倍以上にのぼると言われています。

ブラジルW杯(2014)でも”忖度”は繰り返された

前回ブラジルW杯でも開始時間の変更があり、初戦のコートジボワール戦の試合時間が、日本時間午前7時から午前10時へと変更されています。

現地時間では午後7時から午後10時への変更で、午後10時という異例の遅い時間にキックオフするのは本大会を通じてこの試合のみとなりました。

サンケイスポーツは、日本協会関係者が「テレビ中継の関係などで、2試合まで変えられる規定がある」と説明したと報じています。

そして、過去最強と言われていた日本代表があえなくグループリーグ敗退。

初戦のコンディションの悪さが目立ち、日本サッカー協会の原博実専務理事 (当時)もコンディション調整に失敗したことを認めています。

なお、電通はFIFAより2007年から2014年までの全主催大会の日本・アジアにおける放送権およびアジア大会の全世界独占マーケティング権を獲得しています。

ブラジルW杯の放送権獲得のためにJCが電通に支払った金額は400億円と言われています。

なお、南アフリカ大会でJCが電通経由でFIFAに支払った金額は250億円。手数料は明らかにされていません。

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