人気とんこつラーメン店一蘭を家宅捜索、ベトナム国籍の女が不法就労

人気とんこつラーメン店一蘭を家宅捜索、ベトナム国籍の女が不法就労

29日、不法就労でベトナム国籍のルー・グェン・タム・タオ容疑者(29)が入管難民法違反容疑で逮捕されたことで、大阪府警南署はアルバイト先であるとんこつラーメンチェーン「一蘭」の中央区道頓堀店別館と福岡市の本社を家宅捜索しました。

これまでの調べによりますと、同社は外国人を雇う際に必要とされる届け出を行っていなかったことから、雇用対策法違反の疑いが持たれています。

同社は、届けを行っていないことを認めているとのことです。

外国人留学生は資格外活動としてアルバイトが認められており、タオ容疑者は、留学生として来日後は同社でアルバイトとして就労。

その後、今年3月に専門学校を除籍処分になり、就労資格がないままアルバイトを続け、今年5月に職務質問で不法就労が発覚しました。

同社は、容疑者から除籍について申告を受けていなかったとしています。

一蘭は、福岡市博多区に本社を構えるとんこつラーメン店。

フランチャイズは行わず、全ての店舗が直営店となっています。

アルバイトの時給は東京のある店舗で1,200円(1,150円)と自由シフト制と高時給を謳っています。

アルバイト依存の運営体制と人手不足が大きな問題か

同社のHPをみると、同社の2017年度10月時点の店舗数は全国73店、2016年度の売上高は174億円にのぼります。

また、2017年1月時点の社員数は295人、アルバイト人数5,368名とのこと、店舗数は2015年で55店舗、2016年で65店舗、2017年で73店舗と急拡大しており、現在のアルバイト人数は6,300人(うち外国人が1200人余り)との報道もあり、店舗の従業員の殆どはアルバイトであるとみられます。

同社は、麺とスープを福岡県と神奈川県の工場で生産し、所謂セントラルキッチン方式で提供することが特徴となっています。

この方式では熟練したスタッフでなくアルバイトでも店舗オペレーションが可能です。反対に、アルバイトに依存する体制であるとも言えます。

現在国内では少子化の影響により、人手不足が大きな問題となっています。

東京商工リサーチによると、2017年1~10月の「人手不足」関連倒産は269件となっており、前年同期270件と同程度となっています。

内訳をみると「求人難」型が31件と前年比で121.4%増となっており、人手不足が企業へ及ぼす影響が深刻さを増しています。

外食産業でも、ファミレスのロイヤルホストが今年から24時間営業を取りやめ、今月24日には2018年から年中無休を休止し、休業日を設けると日本経済新聞が伝えています。

現状のサービスを維持するために人手不足を外国人の労働力でまかなう傾向はより顕著になるとみられます。

今後は外国人労働者を使用するにあたっての法令遵守が企業にとって大きな課題となります。

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